断熱等級とは?等級・HEAT20・数値
HMの資料を取り寄せると、「ZEH基準」「HEAT20」といった、断熱性能に関するアピール項目があるのですが、素人にはいまいちよくわからなく、避けてしまいたい項目です。
(しかも、カタログ通知と実際に建てられた家の数値ってイコールじゃないんです・・・)
ただ、これらをきちんと理解しないと
住みづらい家になってしまう可能性があるので要注意!
断熱性能を表す「UA値」とは?
そもそもUA値ってなんですか?
UA値(ユーエー値/外皮平均熱貫流率)というのは、「住宅の内部から、外壁・屋根・開口部などを通じて”外部へ逃げる熱量”を外皮全体で平均した値」のこと。
つ、つまり・・・?(わかりにくい)
つまり、UA値(ユーエー値)が小さいほど、熱が逃げにくく「断熱性能の高い」省エネ住宅になるよ。
ほうほう。よくカタログにUA値って書いてあるのはそういうことか!
でもよく見るとカタログ内近くのページに日本地図載ってること多い。なぜ?住む場所ごとに違うの?
住んでいる地域とUA値はセットで考える
<省エネ地域区分> 出典:IBEC
地域によって気温は異なるため、その地域によって必要(最低限)の断熱性能(UA値)が異なるのはイメージつくと思います。
ちなみに私は地域区分5〜6。
断熱等級とは「UA値×地域区分」
<断熱性能(UA値)基準一覧> 出典:BE ENOUGH
断熱等級とは、先ほどお話しした「UA値」と「地域区分」の2つを参照して示される「建築物における断熱性能の評価水準」です。
「関東(地域区分5)でUA値:0.53」なのであれば、「断熱等級5(上記表を参照)」になるね。
断熱等級は良い方がいいの?
断熱等級っていう言葉があるくらいだから、高い方がいいんだよね?
もちろん。ただ、それにはコストがかかったりデザインでの妥協もあるから、自分たちがどこを目指すのか決めておくのは大切。
高断熱の家のメリット
外気温の影響を受けづらく、過ごしやすい
これについては、体験するのが1番です。
私たち夫婦は、一条工務店さんの体験施設でその凄さを比較しました。
昔の家が寒いのはわかっていたけど、今の基準(平成28年基準)の家でも窓近くは寒いね。冷暖房が届いていないトイレやお風呂はもっと寒い!
これからの家(HEAT20)だと、廊下にでてもひやっとしないから
家の中どこでも快適だね。
よく、冬のヒートショックで○人死亡といった悲しいニュースを見ますが
リビングとトイレやお風呂が10度以上差があると危ないみたいです。
また、夏もどんどん気温が上がっているため
外気温の影響を受けづらい=冷えやすいのもポイント!
電気代も安くなる
外気温の影響を受けづらいということは、冷暖房効率が高い!ということ。
こちらも、高断熱を推しているHMさんの住宅展示場やカタログにも載っていると思いますが
高断熱であるほど電気代が安く済みます。
今は政府が電気代の補助をしてくれているけど、ずっと続くかはわからない。
そもそも電気代が上がっているから、全体的には上がっていきますよね。
コロナ禍でテレワーク始めたとき、電気代上がりすぎてびっくりした。
在宅時間が増えれば、その分降りかかってくる冷暖房費。家の性能で少しでもカバーできればいいな。
これも勉強!
住宅ローン控除の限度額が異なる
家の性能によって住宅ローン控除の限度額が違ってくるのも、知らなかったではいられない
大切なポイントですよね。
住宅ローン控除とは何か?は、また別に記事を書ければと思っていますが(私もまだ申請前なので)
とにかく、住宅ローンを支払っている人から徴収する所得税や住民税の金額が少なくなるって覚えておけばOK。
ただ、その計算に使う私、これだけの住宅ローン払ってますよには上限があって
その上限ギリギリだとお得になる度がMAX。それを超えている分はお得になってないよって意味なので
大きな買い物になる家なので、できるだけこの金額内に収まっていた方が上手く使えているってこと。
(結局私たち夫婦は、省エネ基準など取得なしの中古マンションにしちゃいましたが。ペアローンなので、2人分使えるはず)
所詮住宅ローン控除なんて・・・って思っているのは間違いです。
以前、保険の見直しでFPさんに相談したときに
家の購入は4年後くらいに〜〜
とプランを作ってもらったらあれまびっくり、貯金が減りすぎて大変!
一方、2025年までに家を購入したプランをつくってもらったら(2026年以降の住宅ローン控除は発表されていない。継続となっても、お得度は悪くなると予想されている)
一時的には貯金は大変だけど、結果的に困りはしないという全然違う結果になったときは
住宅ローン控除、あなどれないってなり焦って家探し初めている今です。
この、1番良いとされている長期優良住宅に認定されるためにはいろいろな基準をクリアしないといけないみたいなんだけど、
断熱等級で言えば、5以上が必要らしい。
断熱等級6以上は過剰性能?
だったら、断熱等級5でいいじゃんってなりそうだけど、
今後ももっと夏が暑くなったり、電気代が高くなっていったら
断熱等級5ではん足りなると考えられていて、2030年には断熱等級5以上が義務化されることは決まっているレベルだから、10年遅く建った建売住宅と同等レベル、それ以下レベルになってしまうってことを考えると、あまりギリギリの等級を攻めることは大きな買い物だと勿体無いと、私たち夫婦は思っています。
ちなみに、これは戸建てに関してらしく
マンションはまた考え方が少し違ってくるらしい。ここは私たちも今勉強中でいまいち・・・
そもそも、マンションの方が暖かいみたい!
断熱性能を上げるには?
断熱性能を上げるには、主に
- 断熱材の種類
- 断熱材の厚み
- 窓の性能
- 換気方法
これらの違いが大きく関わるみたい。
それぞれ詳しくは調べてみてって感じだけど(専門的になりすぎる)
私たちはざっくりこんな感じに理解して、比較してたよってポイントだけをお伝えするね
断熱材の種類・厚み
断熱材の種類って山ほどあるけど、特に多く聞くのが
グラスウールとウレタンフォーム
HMによっては、高機能グラスウールと押し出しているところもあるけど
そもそも、グラスウールって湿気に弱いから数年で効果感じなくなるよ
らしいので、お勧めできないみたいです。
グラスウール
価格が安いことが最大のメリット。軽い量で、加工もしやすいから屋根、天井、壁、床など広く使われている!安いということは、分厚く加工もしやすいため、断熱材を厚くすることもできるみたい。
最大のデメリットは、湿気に弱いこと。
湿気を吸うとその重みでグラスウール自体がつぶれてしまって、壁の中がスカスカになってしまった・・・なんてこともあるみたい。もちろん、施工をきちんとすれば問題はないけど、壁の中は閉じてしまえばわからないというめちゃくちゃ怖い闇の部分。しかも素人が見てもわからない。
入居した年は快適〜〜と思っていても、5年後くらいには
さ、寒い・・・なんてこともあり得るみたい。
私たちは、グラスウール加工は嫌です!ときちんと伝えた上で、○○○の加工をしているからグラスウールのデメリットを補っていますよという営業マンの話を聞いたりしました。
ウレタンフォーム
メリットは、断熱性能が高いこと!断熱性能が高い=断熱材が薄くても良い=部屋が広くなる
(断熱性能が低い断熱材だと、分厚くする必要があるからその分壁が厚くなり、家が狭くなる)
工場で発泡しボード状で出荷する硬質ウレタンフォーム、現場でスプレーを吹き付ける発泡式ウレタンフォームがあり、後者の方が隙間ができにくいみたいだけど、全さyの方が断熱性能高いらしくて、この辺りはHMさんの考え方によるかな。
どれも種類ごとに細かい断熱性能の差があるから一概には言えないみたいだけど、
大きな特徴は知っていた方が比較しやすくなると思うし
どんなに断熱性が低い断熱材を分厚くいれていたとしても、同厚みの断熱性能が高い断熱材入れたら負けちゃうから、だんだん快適具合が悪くなっていったってことになる可能性には十分注意です。
窓の性能
窓の種類も断熱性には大きく関わってくるからチェックだよ
窓って、窓ガラスと窓枠からできていてそのどちらも断熱性能に大きく関わります。
壁と違って薄いから、外気を通しやすいし、せっかくの家の中の涼しい室温や、冬の暖かい暖房の室温が外に逃げてしまうからです。
昔の家は、1枚ガラスのアルミサッシでとてつもなく寒かった!
冬に窓枠が結露していたのはこれです。
アルミサッシは熱をよく伝えるので、冷気も家の中に伝えてしまうイメージ。
ただ、窓枠を細くすることもできるのでおしゃれにはなります。
次に性能が上がったサッシが、樹脂複合サッシ。その次が樹脂サッシ。
樹脂は冷気を伝えないから、断熱性能が上がるみたいだけど
サッシが太くなることが多いみたいで中々のダサさ・・・(笑)
特に、大きな窓をつけたい!開放的にしたい!な人にとってはとっても嫌な太さかもしれません。
窓ガラスは、1枚から2枚(ペア)、3枚(トリプル)とだんだん性能が上がってくる。
本当は、ガラスとガラスの間のガス?の量とか種類によっても違ってくるみたいだけど
素人にはそこまでいいかな〜と私個人は思ってます。
性能をアップするには、オプション費用がかかったりするから、標準の仕様はどのレベルかを比較すると良いかと思います!
換気方法
さあ、ここまでチェックしておけば完璧!と思っていたのですが
なんと、まだあるそうです(本当はもっと何個もあるけど、最低限)
それが・・・換気方法!
第3種換気使っているHMは注意!冷暖房効率がめっちゃ悪くなるよ
そもそも換気にも種類があるの・・・?
ざっくり大きく3種類の換気方法があります。1〜3まで。そのうち2は病院とかの換気方法のため
住宅の換気方法は2種類 第1種換気と第3種換気
そのち、妹がNGという第3種換気は外気をそのまま家の中に取り込む換気スタイル
つまり、夏は高温多湿の空気をそのまま室内に取り入れ
冬は乾燥した空気をそのまま室内に取り入れる換気システム。
え?じゃあ、クーラーの冷たい風を外にだして、暑い熱を入れちゃうの?
その通り!めっちゃ効率悪くない??
そ、それは大変だ・・・第1種換気一択だな
第1種換気にも機能の優劣があって 熱交換率が高いほうが
冷暖房効率は高いということがわかってから、数値もチェックするようになりました。
妹から教えてもらったこと、独自にYouTubeなどで勉強したことはたくさんありますが、
上には上があって限りがないため、一旦断熱という観点を比較する際は
この4つのポイントでHMを見比べてました。
他にも、比較すべきポイントはこちらです。